地獄はどこにあるのか
「この質問は天国はどこにあるのか?」という質問とは反対の質問です。この世においても地獄のような苦しみというふうに言いますが、たいていは、死んでから行く世界に地獄と天国があると考えています。
あるサイトを見ていたら、「地獄は地球の内部にある」と述べているサイトもありました。
結論から言えば、「地獄も天国も一人ひとりの心の中にある」ということになります。別の言い方をすれば、霊界における下層階(幽界)ということになるでしょう。
地獄とはどういう世界か?
人間として生きてきたときに、利己的な生き方をし、他人を苦しめてきた人、何も他人に役立つことをしてこなかった人があの世に帰ってから、後悔し苦しむ世界が地獄というわけです。
あの世の世界については、いろいろな霊界通信などで次のように言われています。いくつかの階層があるようですが、これは便宜的に分けているようで実際はグラデーションのようになっていると言われています。
神界 | 霊界の人よりさらに霊性の高い人がいる |
霊界 | 幽界の生活に満足できず、霊としてさらに成長を求める世界。利他愛の実践者、霊主肉従の実践者が直接行く場合がある世界。 |
幽界 | 死んだ人が行く。幽界の下層階では地上に未練のある霊もいる。地獄界はこの界の下層部に存在する。 |
地上界(物質の世界) | いろいろな霊格の人が混在する世界 |
地球から離れるほど高い霊性の世界のように見えますが、実際はそうではないようです。つまり、すべての階層は一つの霊界の中に存在すると言われています。どういうことかというと、無数の階層が重なり合って霊界という一つの場にあるようです。次元の異なる世界が重複して存在しているわけです。例えば、ラジオやテレビの電波が地球上で飛び交うように、周波数の違いでその音声や画像が聞こえたり映ったりするようなものです。それぞれの階層の違いはバイブレーションの違いと言えます。バイブレーションとは振動数と言い換えてもいいと思います。肉体は幽界よりさらにバイブレーションが粗いということです。
そう考えると、地獄も天国も同じ空間にバイブレーションの違いで存在するということになります。
あの世の階層は、グラデーションのように変化し無数の階層があるようです。
寿命がきて一体自分はどの階層の世界に行くか
自分がどの霊性のレベルにあるか冷静に客観的な視点で見つめれば、どの辺りの世界に行くか予想できるのではないでしょうか。
自分の霊性に見合った階層に引き寄せられるのです。自分自身が発しているバイブレーションと同様のレベルの人が同じ階層の世界で再び出会うということです。高い霊性の世界へ行きたくても、自分自身の霊性が低ければその世界には行けません。
自分がどの階層の霊界に行くかは、夢を見る世界でもある程度予想ができるのではないでしょうか。夢を見ている時は、人の魂は肉体を離れてあの世の世界に戻っていると言われています。(肉体と霊体はシルバーコードによってつながっている)その時に訪れれている世界が自分が将来行くあの世の世界と言われています。
幽界と霊界の違い
幽界は霊性のレベルが様々な他界者が存在すると言われています。この世界は人間界での肉体による要素を純化する所と言われています。この世界を卒業して霊界に行くと、いよいよ霊性のレベルにあった者同士の世界へと移動することになります。
そうなると、地上で一緒に生活していた家族も霊性が違えば違う世界に行くということになります。しかし愛があれば、あの世において会うことはできるとも言われています。その場合同じ霊性どうしであればいいですが、違う場合は霊性の高い方が会いに行くということになります。霊性の低い方が高い方へ行くことはできません。
生きているうちに正しく生きることが自分の幸せになる
新美南吉さんの「百姓の足、坊さんの足」というお話があります。この話では、生きている間の二人の姿からあの世に行ってからの二人の姿について書かれたお話です。詳しい話についてはここでは省略します。この話は、生きているうちに自分のあやまちに気づいた菊次さん(百姓)があの世に行ってからは天国へ向かう道に進むのに対して、自分こそ天国への道だと思っていた坊さんが反対に暗い世界への道に進むことになったのです。生きているうちに、何が正しく生きる道なのかを考えさせられるお話です。
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