あなたの配偶者がもしモラルハラスメントをする人だったら
あなたは、モラルハラスメントという言葉を聞いたことはありますか。
まず、モラルハラスメントという言葉の意味から説明します。
モラルは、道徳という意味です。ハラスメントとは嫌がらせという意味です。つまり、モラルハラスメントとは、「道徳に反した精神的な暴力、嫌がらせ」という意味になります。 モラハラと略すこともあります。
よく似た言葉にパワハラという言葉があります。パワーハラスメントのことです。今回はモラルハラスメントに絞って記述します。
モラルハラスメントの具体例
・相手の行動したことを、一つ一つ悪くいう。
「なんで、こんな食器の洗い方しかできないの！」「何回言ったらあなたはわかるの。最初に洗剤つけて全部洗ってから水洗いするって教えたでしょ！」「あなた、チャーハンに何個卵を入れたの！」「IHヒーターの周りが汚かったら許さないよ」「ぞうきん、こんな弱くしか絞れないのか」「朝早く起きたのならパソコンさわってないで、草取りとかしたらどうなの！」「洗濯するときは、ちゃんと他に洗うものがないか見てからと言ったでしょ」「私の洗濯物はさわらないで！あなたのにおいがつく」「洗濯物の干し方が悪い！」「ご飯を炊くときの水の量が多すぎる。何回言ったらわかるの！」と言って、足をけってくる。「あなたは、くさいのよ。そばによらないで」「あなたの顔なんか見たくない。死んで頂戴」朝、顔を合わせて話しかけると、「朝から何もしゃべりたくないの、黙って」
いかがでしょう。以上のような言葉かけを感情をこめて憎々しげに言われたとしたら、あなたは耐えられますか。モラハラをする人は、夫とは限りません。逆に妻側からする場合も多いのです。
また、モラハラは夫婦や家庭内だけでなく、職場でモラハラが行われることもあるのです。モラハラは、言葉や態度で相手を追い詰める行為なのです。先ほどの例で、事実食器の洗い方が悪いとしても、愛ある夫婦関係なら、「また、洗い方を失敗したの。仕方ないわね。今度は私がやるから見てて」とやさしく言うかもしれません。
家庭内モラハラ行為をまとめると
・夫（妻）の行為の一つ一つクレームをつけて文句を言う。
・相手が嫌な気分になる言い方で言う。（甲高く、怒った調子で、馬鹿にしたように言う）
・相手を認めない。（無能な存在だと言う）
・平気でウソを言う。
・自分の間違いは認めない。（自分がいつも正しいと思っている）
・相手の行動をこうしてはダメと脅しをかける。（もし、何々したら家を出るとおどす）
・子どもに夫（妻）の悪口を吹き込んで、相手が低評価になるようにする。
・細かいことにまで口を出され、精神的に身動きができない状況になる）
もし、モラルハラスメントを受ける立場になったら
①離婚しないで、そのまま夫婦関係を続ける
②離婚する
離婚しないで夫婦関係を続けるとしたら、どのように毎日を過ごしたらいいのでしょう。
モラハラをしている人は自分がモラハラをしているとは思わないでしょう。仮に相手に「あなたの行為はモラハラだ」と言っても、「あなたがきちんとしないから教えているだけなのに、どこが悪いのよ。いやなら離婚したらいい」と言うかもしれません。あなたが離婚したいなら、それ幸いに、離婚するための作戦を練ることになるでしょう。
しかし、諸々の事情で離婚を考えていないとしたら、どうしたらいいのでしょう。
＜対処法１＞
相手の要求に答えて、すべて相手の望む行為になるよう努力する。それができればいいのですが、大抵の場合、一生懸命やっているつもりでも、相手の要求水準が高いので、相手を満足させることができずモラハラを受けてしまう。
＜対処法２＞
のれんのようになる。「のれんに腕押し」というようなことわざがあります。のれんを腕で押しても、手ごたえがなく、張り合いのない様子のことです。相手が何かを言ってきても、反発しないで、「そうですか」と受け流すのです。もしくは何も言わないでひたすら黙った態度をとるのです。 何か小言を言われれば腹も立つことがあるかもしれません。しかし反発すれば、倍返しで言葉が返ってきます。それなら、黙った方が反応が無いので、それ以上言ってもつまらないので相手もそれ以上は言わなくなる可能性があります。
考え方としては、これは人生の修行だと思うのです。あるいは自分は前世でよほどよくないことをしてきたので、こういう目に合うのだと割り切り、ひたすら耐えるのです。今世に於いて、相手が自分にモラハラをするようになったのは、それなりの理由があるのかもしれません。自分が悟れば、相手に腹立たしい思いもしなくなるかもしれません。
もし、離婚を考えたら、これについては、離婚のためにいろいろモラハラの証拠を残した方がいいでしょう。
①日々の言葉のやり取りを記録しておく。モラハラをどのように受けたか記録を残す。
②録音するなど密かに音声の記録を残す。
③弁護士に相談する。
モラルハラスメントを受けている人は本当につらいと思います。
人生の良い選択をしてください。
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