シルバーバーチの言葉は常に私に勇気を与えてくれます。
人間は神の分霊として存在したとき、初めて人間として意識し始めます。人間が霊のままでいるとしたら、それは、神の一部であり、自我を意識することもないときでしょう。
人間が人間として自我を意識するときは、人間としての肉体を宿すときです。そのため、肉体による制限を受け、肉体による本能を持つことになります。
そのことについてシルバーバーチが次のような事を言っています。
「人間は本質的に二重の要素をそなえているのです。動物時代の本能の名残りと神の分霊とがあって、それがあなたの存在の中で常に葛藤しており、そして、そのいずれかを選ぶ自由意志を持つあなたがいるわけです。そこに進化の要素があるのです。あなたとしてはなるべく動物性を抑え、潜在する神性を発揮する方向で努力しないといけません。
『スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ』より
この言葉はどういうことでしょう。「動物時代の本能の名残り」という言葉から、人間は人間以外の動物として生きていた時代があったのでしょうか。ここの所ははっきりしません。人間は本来は霊ですが、人間としての肉体を有する事で人間になったため、肉体としての本能から来る心(自己中心性の心)をコントロールし、「潜在する神性」によって生きることが大事だと言っているのです。
人間の持つ宿命ともいえます。自分中心の心を神から与えられた神性なる心によって自分を進化向上させなければならないということです。
人は、自分に弱く、わがままな心に負けてしまいます。結局は自分の心を成長させるしかないのです。
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