警察で相談しました
私の目から見て、息子2人は間違いなくゲーム依存症です。
息子は高1と中2です。
高1の息子は、中学生の頃よりゲームにはまっていましたが、高校入試の合格が決まってから特にひどくなりました。公立高校の前期試験が合格してから昼夜逆転の生活です。
ゲーム中心の生活になって何が問題か。
一日は24時間ですが、家に帰ってきてからのほとんどの時間をゲームに費やしていることです。
高校生の本業は学業です。学校から帰ってきてからは少なくても家庭学習をすべきです。小中学生でさえ、毎日宿題に取り組み1、2時間の勉強をすると思います。私の価値観では、大学をめざす高校生なら中学生以上の努力をすべきだと思うのです。
ところがゲーム依存症(だと私は思う)の息子は、ほとんど勉強はしないで、ゲームばかりしています。
しかも昼夜逆転していて、昼間は寝る。夜になると元気になってゲームをするという生活です。
こんな生活をしていて良いはずありません。発展途上国に生まれた子どもたちは、その日を生きるために、親の助けになるように働いている子どももいるのに、我が息子はゲームで大事な時間を過ごすわけです。
この世に生まれてきた目的は何か。私は、自分自身の霊性を高めることだと考えています。息子にはこの話は通じません。
将来何になりたいという夢もないようです。
そんな、息子に一生懸命今を生きてほしいのですが、目先の楽しみのゲームが人生の目的のようになっているのです。
ゲーム依存症という病気
ネットで「ゲーム依存症」と検索してみてください。
私が調べたネットでは、ゲームにはまって生活がおかしくなっているゲーム依存症について次のように述べていました。
「ゲーム依存症というのは、れっきとした「精神病」だということです。」そのサイトでは、次のようにも言っていました。
世界保健機関(WHO)が、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎにより日常生活が困難になる症状を、 「ゲーム障害(Gaming disorder)」 と定義し、2018年半ばに発表する最新版ICD(国際疾病分類)第十一版に加える見通しです。
このサイトは、「NPO日本次世代育成支援協会」というサイトです。(http://npo-jisedai.org/game.html)
そのサイトでは、「ゲーム障害」の定義として、次の症状が12か月以上続いている場合としています。
・ゲームをすることを他の日常生活の活動よりも優先してしまう
・個人・家族・社会・教育・職業といった場面で、非常に重大な問題を発生させている
私の息子は12か月以上続いているかどうかという尺度では微妙なところがありますが、これまでの姿を見ていると、90%以上ゲーム依存症だと感じています。
ゲームをすることが一時的ではありません。「慢性的」に「継続して」今も続いているということです。まさに、たばこやアルコール依存と同じ状況です。
そのサイトでは、こうも言っています。
「例えばギャンブル依存症でも、慢性の進行で、財産も信用も全て失ってしまう人が恐ろしいくらい沢山います。そしてゲーム依存もそうなる可能性があるわけです。」さらには次のようにも述べられていました。
「もし、少量ならいいけど、沢山食べ続けると指が腐ってしまう食べ物があって、それをお子さんが食べ続けていたらどうしますか?」「度が過ぎると脳がおかしくなっていく可能性もあるスマホ・ネット・ゲーム依存には、皆さんのんびりと考えておられるんですか? とっても素直でやさしい子が、いつの間にか眼が座って攻撃的な暴言を吐く子になるかもしれないんですよ?」
まさに、息子がこれです。これまでは、性格も優しく学校では良い子だったようですが、今や「攻撃的な暴言」を親に吐いているのです。
依存症に対しては「早期解決」が一番重要だと言われています。
人生の大事な時間が失われていくだけではなく、最悪の場合は人格が崩壊することだってあります。
以上のようにも書かれていました。
2週間の海外旅行から帰ってきた息子の今
高校生の息子は妻と海外に2週間行っていました。その間は、ゲームを触ることができず、視力も回復したと言っていました。物が2重に見えていたのが直ったと言うのです。
しかし、帰国後は起きている時間はほとんどがゲームか動画を見ているのです。あるいは、ラインでゲームで知り合った人とメールのやりとりをしているわけです。
高校からの宿題に取り掛かる様子はありません。
実は、妻も同じ状態
悲しいかな、妻は悪い見本をこれまで見せてきました。常に携帯電話を触っています。そんな姿を子どもたちもこれまで見てきています。こんな大人のについて「大人のネット・スマホ依存症」と言うようです。食事中もスマホを見続けているのです。
数年以上前ならここまでひどいことにはなっていませんでした。
スマートホンとか、アイパッドとか文明の利器が子どもや大人の精神を麻薬のように蝕んでいるのです。ただ、多くの人は自分が中毒症という病気になっていることを気にしていません。
学校でもタブレットを使っての学習が始まっている
学校現場において、タブレット(アイパッドなど)を使って授業を効果的に進めようとしている市や町があります。
昔ならOHP(オーバーヘッドプロジェクター)を使ってスクリーンに映していました。今は書画カメラを使って電子黒板に写すという時代です。さらには、タブレットを使って個々の考えをホワイトボードのようにして書かせ、それを電子黒板で紹介すると言う試みがされているようです。
こういう時代なので、タブレット(アイパッドなど)を使っての学習も今後はどんどん入って来るでしょう。
そういう時代の中で、スマホやタブレットをうまく利用しながら中毒にはならないという生活が求められてきているのです。
10年前ならこういう依存症はなかったかもしれない。
いや、あったかもしれませんがほんの一握りではないでしょうか。
スマートホンやタブレットのようなものが普及し、今では簡単に各家庭で手に入れるようになりました。どちらも高額ではありますが、比較的身近な存在になっています。これが発展途上国であれば、そう簡単に手にしないかもしれませんが、日本においては、高校生ならスマホ(スマートフォン)を持っている子がほとんどなのです。(少なくとも私の息子の通う学校はそうなのです)
警察署に出かけて相談しました
「ここまでするか?」と、思われるかもしませんが、私はしました。息子に注意しても聞き入れられず、「もし、ネット解約なら家を壊す」と、脅されているのです。
家を壊すとは、壁に穴を開けたり、ガラスを割ったりということを意味しています。
すでに、これまでに、壁には何か所か穴をあけられています。また、ガラスは大きなガラスを1枚割られています。
警察署に出向き、相談しました。
受付の女性が生活相談を担当してくれる男性につないでくれました。個室に案内され、事情を説明して、話を聞いてもらいました。こういうことは役所に相談の窓口があるかもしれませんが私は、家から近い警察署の担当者に相談したのです。
アイパッドを奪ったり、ワイファイのコードを取り上げれば、親子喧嘩となってきた現実。
契約書を交わしても全然守らない子ども。ひとたび親子喧嘩になれば、けがをするのはいつも私です。
市役所にも電話をかけてくれて、私のような相談に対するする対処法をさぐってくれました。市役所の相談窓口で相談しても一時的な対処としかならないようです。
結論は、「精神科のような専門医にかかって治療する方が良い」ということです。問題は、息子が病院に行くことに同意しないことです。
しかし、私は、とりあえず、警察を出てから、ある精神科の病院に事情を説明して診察してもらえるか相談しました。
病院の窓口となった人は、勤務時間が遅かったため、明日返事をするということでした。
警察の人が言ったように、ゲーム依存症という中毒症であれば、専門家である医者にかかった方がより良い方法が見つかるかもしれないということです。力づくでスマホやアイパッドを奪ってもダメなのは分かります。本人が自分で納得して使用について自己コントロールするにはどうしたら良いかという方向に導く必要があるのです。
子どもは現時点において、中毒症だという自覚はありません。
しかし、私から見るとたばこや酒と同様に中毒症です。このままいけば、高校という大事な時期に、ゲームというおもちゃ(子どもはそう思っていないでしょうが)によって、時間を奪われてしまうのです。
ゲームが学校以外の世界の人とつながるツール(道具)になっていることは分かります。しかも、ネット上ではかわいい女の子が相手(と、本人は思っている)となると、よけいしたいのでしょう。
精神科にかかっても変わらなかった実例があったが
あるサイトで、次のような例が書かれていました。
大学生の息子さんがゲーム依存症となり、親が子を連れ精神科の病院にかかった。いろいろアドバイスを受けたが、子ども自信は自分でなんとかしようという気がなく、結局大学を留年した。
大学を辞めることは本人も望まなかったようです。結局は本人自らがそこから脱出したいと思わないといけないのです。
麻薬に手を染めた人がそこから抜け出すためには、やはり抜け出したいという思いを本人がもつことが大事でしょう。
ゲーム依存症の人には、夢がないのでしょう。夢があれば、その目標に向かって頑張れますが、何もないため、今目先の楽しさを求めてゲームにのめりこんでいるのです。
今の自分を見つめなおすことと、将来の自分がどうありたいかという思いを描くことがとても大事です。
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