息子は中学3年生まではそこそこの成績をとっていたので、大学進学も可能かと思っていました。ところが、高校合格と同時に、努力を怠り、ゲーム三昧。ゲーム依存症とやらになりました。
そのうち、ネット恋愛というものにはまり、6か月付き合ったという同級生の高校1年生の子と別れました。原因はその女の子が二股をかけていたことが分かったからのようです。その後すぐに、別の女の子とつながり、今度は、ビデオチャットもするようになりました。
私はネットで恋愛など信用していなかったのですが、今時はそういうのもありの世界のようです。
今までバイトについては自分からすると言わなかったのに、その女の子に来年会うためにお金が必要だとかでバイトに対する意欲がわいたようです。
ところが、勉強の方は相変わらずしていなくて、成績はどんどん下がる一方。
息子には、大卒と高卒では生涯収入が違う話(テレビで放送していました)をしていたのですが、結局真剣に勉強しなければとは思えないようです。
高校卒業したら、その女の子がいる他県に行きたいそうです。
私の経済力では、近県ならなんとか私立でもなるかと思っていたのですが、勉強そのものをしないので、大学に行く必要もないかと思いました。
私が大学に入ったころ、大学を辞めたいと思ったことがありました。しかし、1年我慢し、2年我慢するうち、苦労して入ってせっかくここまできたのなら卒業した方がいいかと思い直し、一応卒業しました。
今となっては、大学を卒業したおかげでいまの仕事についていられるわけなので、結果的には大学に入り卒業したことは自分に役立ったと言えるでしょう。ただ、大学の授業は正直おもしろくありませんでした。その当時、大学の先生の授業も、正直下手だと思いました。
今となっては、取りあえず、大学卒業という肩がきが自分の仕事のベースになっているので卒業しておいて良かったとは思います。
しかし、息子の場合、大学に行くための努力をしようとはしていませんので、これなら、無理に大学にいかせる必要はないと思えてきました。
本当に学問に対して学びたいという意欲がないのに、親の思いだけで大学を目指させるのは間違っていると思えてきました。
昔、二宮金次郎さんという人がいて、小学校に石の銅像が置いてある学校があるかと思います。野口英世という人もそういう人です。貧しい環境にありながらも一生懸命努力して成功した人です。
やはり、そういう環境にある人ほど勉学に真剣になれるのでしょう。
恵まれた環境にある息子のような立場では、勉強に対するどん欲さはないのでしょう。
「勉強したい」と、心から思えない状況。それより、目先の女の子やゲームが第一の状況にある者にどれだけ勉強の大切さを言っても無駄です。
つらい体験をして初めて人間は悟るのでしょう。親は良かれと思っていろいろ忠言しますが、すればするほど、悪い結果となります。これからは、勉強したくないなら就職したらいいと勧めます。働くことの方がどれだけ学生身分でいるより大変か分かるでしょう。
※その後の話。息子は高校3年生になり大学をめざして勉強しました。しかし、学力が足らず、受験した大学を全て落ちてしまいました。専門学校にはいける状況にありましたが、大手の大学進学のための塾に通うことになりました。
高校時代に十分つけられなかった学力を進学塾に通いながらつけています。来年の入学試験の合格を夢見て現在は努力をしています。人生はまだまだ長いのですから、浪人して勉強に打ち込む時期があっても良いと思います。今は、1日10時間は勉強することを目標に頑張っています。
後日談
これを書いている今その息子は大学2年生の6月です。浪人を1年して、なんとか私立大学に入学できました。
次男は、そんな兄を見ているので、長男よりは勉強したのか、現役で今年国立大学に入学しました。
長男は今のところ自宅から大学まで2時間半かけて通い、次男は他県においてアパートから大学に通っています。
今は、二人にかける学費と生活費をなんとかやりくりして賄っています。自立するまでは親として経済的援助をし続けます。
息子たちよ頑張って勉学に励めと応援しています。
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