酒、たばこ、麻薬など「依存症」になると簡単にはやめられません。
そもそも、たばこを吸っている人、酒の好きな人が自分を依存症として自覚している人はあまりいないと思います。
ただ、酒好きくらいの感覚ではないでしょうか。
私が今回、この依存症と向き合うようになった一番の原因は高1になる長男がネットゲームにはまり、依存症状態になったからです。
WHOって知っていますか。世界保健機関と言われる期間の事です。
このWHOが2019年5月25日に「ゲーム障害」を疾患と定義づけました。発行は2022年1月からだそうです。ゲームがやめられず、長時間に渡ってゲームばかりする状況を病として認定しました。ゲーム障害の特徴的な症状は、「ゲームをする時間や頻度を自分で制御できず、ほかの活動よりもゲームを優先させる程度が甚だしいこと」。そして、「ほかの関心や日常的な活動よりゲームが優先で、悪影響が生じていてもゲームを続ける、または増やす」状態です。このような状態が12か月以上続いた場合は依存症の疑いがあるとされています。
私は、このゲーム依存症になる前に、そうなることが予想されるなら早期に予防すべきだと思います。カウンセリングや運動を織り交ぜながら徐々にゲームをする時間を減らしていく治療が有効とされています。しかし、どうしたらこのゲーム依存症の治療ができるのかもっと具体的な実践例をたくさん研究してほしいと思います。
私の息子はまさにこのゲーム依存症だと思っています。長期間にわたり、ゲームばかり何時間もし続ける状況で、普段の生活に支障をきたす状態になっています。連日アイパッドでゲームや動画を見ていて平均14時間くらい触っています。
当初はアルバイトをして買ったアイパッドプロのお金を返すと言っていました。今では、そんな約束はどこえやら、日々ゲームにいそしんでいます。
私は最初にスクールカウンセラーに相談しました。
次に、警察の生活安全課の人に相談しました。
生活相談課の人は、役所の相談するところにも問い合わせ、結局精神科などの専門医に相談することが良いと教えてくれました。
私は、早速近くの精神科に電話しました。予約がとれたので、明日息子を連れて病院にいきます。ただ、明日素直に息子が病院に行けるかどうかが気になるところですが、なんとかしてでも連れて行くつもりです。
依存症ははっきり言って病気です。
どんな病気あれ、依存症というのは、病気の一種なのです。
「ドーパミン」という言葉を聞いたことがありますか。
依存症はドーパミンとセロトニンのバランスの問題だ
依存症について理解を深めるには、ドーパミンという言葉について知る必要があります。
人間は肉体を持っています。そして、脳があります。人間の行動を方向づけるのは脳がどのように働くかによってきまります。
我が家は夫婦仲が良くありません。価値観の違いのために、なかなかお互いの意見がかみあわないのです。そんな親を見ている子どもは、ゲームという世界に居場所を求めました。ゲームをするとドーパミンがでます。これは肉体を快楽の世界に導きます。
ゲームをしている間はこのドーパミンがでますので、いつまでも続けたいと思います。しかし、その他の勉強などは苦痛なのです。
次にセロトニンというホルモンについて考えなければなりません。
セロトニンは人間を理性に導くホルモンです。
ドーパミンは人間を快楽に導くホルモンです。セックス依存症というのもこのドーパミンのせいです。たばこ依存症、アルコール依存症も皆同じです。
やめようと思ってもなかなかやめられないのです。
ゲーム依存所も同じです。
息子の場合は、昼夜逆転の生活となり、夜中になるとゲームをずっとし続けるのです。その結果、朝になると大量の鼻血を出すことが多くなりました。睡眠不足が鼻血を出させているのです。あるいはアイパッドを触り過ぎて電磁波の影響を受けているのもしれません。
睡眠ホルモンの「メラトニン」が出ることによって睡眠がうながされます。
セロトニンを増やす方法
①早寝早起き
②太陽光を浴びる
③適度な運動をする。
④魚・太陽光・豆に多いトリプトファンをできるだけ栄養として取る
理屈だけでは改善しないのです。
依存症になった家族
ほっとおけばそのうち気づくだろうという考えもあります。私の息子に近い子どもをもつ親に話をすると、部屋に何をしているか分からない。(そういって、なんとかしようということもないそうです)
私は自分の息子がこのまま今の生活を続ければ2年後には必ず後悔するだろうと思っています。
依存症になっている本人は自分が依存症であるとは理解できないそうです。周りが気づいて何らかの対策を取ることが大事だと書かれています。
ネットで調べると、やはり専門医を探し、専門医と相談して治療を始めることが依存症から脱する方法だと書かれています。
私もいろいろ調べました
依存症はドーパミンの分泌と大きく関係しているのです。
セロトニンというホルモンの分泌が枯渇しているのです。さらには、メラトニンという睡眠ホルモンも重要です。
息子のように依存症の状態になった人をどう救うか明日精神科医と面談して今後の方向を決めていきます。
「病気ではない」という研究者もいるようだが
アメリカ精神医学会はゲーム行動を依存症として分類することをためらっているようです。アメリカでは1億5000万人以上がビデオゲームをしていて、アメリカ人の60%は毎日ビデオプレイをしているそうです。
しかし、こんな状況を放置しておいていいはずがありません。目の前の息子の状況を見ていると、早急に対策を考えるべきです。
国が動かないなら、自ら対策を講じるしか他ありません。
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