最近、領土問題の竹島のことが話題となっています。
領土問題は政治問題です。韓国の子どもが歌う歌は好きなのですが、領土問題があると日本と韓国の関係が悪くなるのでよろしくありません。
今回、気になったのは、その韓国に住む人の経済状況はどうなのかということです。
韓国では、財閥が経済を支配している
韓国のGDP(国内総生産)の4分の3を占めていると言われる韓国の10大財閥があります。日本では、「三星(サムスン)」、「現代(ヒュンダイ)」、「LGグループ」「SKグループ」などの企業が有名です。この財閥が形成されるには、朝鮮戦争後の歴史的経緯がありますが、日本がこの財閥成長にも影響していたようです。過去のことはさておき、現在では、この財閥に就職できれば「勝ち組」で、就職できなければ「負け組」と言う人もいるようです。
韓国企業の廃業
韓国の毎日経済によると、韓国では最近1年間(17年6月~18年5月)に、1日平均3500余りの企業が廃業したそうです。その原因の一つは、「最低賃金の引き上げ」だそうです。
財閥が採用人数を増やす一方で、低所得者層は仕事を失い、苦しい生活となっています。文在寅大統領は、最低賃金引き上げで低所得層の所得を増やして、この格差を縮小しようとしたのですが、うまくいきませんでした。韓国では、自営業や中小企業は、最低賃金で雇うという「搾取」によって成り立っているのです。最低賃金を上げれば企業が倒産するが、最低賃金を上げなければ、起業や自営業者による搾取という状況が残る。
韓国の受験競争のすごさ
韓国では、高卒では社会に出て食べていくことが難しいと考える人が多いようです。
日本では、高卒でも、短大卒でも、専門学校卒でも、社会に出て活躍するチャンスがあると考える人が多いですが、韓国ではそうならない。日本の大学進学率は、2018年は57.9%です。一方韓国はおよそ70%くらいのようです。
しかし、大学にいかない人もいるわけで、その人たちがどういうくらしをしているのか分かりません。また、大学に入ったけれど、大企業に就職するとは限らないでしょう。
仕事にしても、世の中には、いろいろな仕事があるわけで、そちらに就職する人もいるでしょう。
高校を卒業後働くのは3割ほどだそうです。7割の学制が大学や専門学校へ進学するようです。韓国の大学入試で落ちて、日本へやってくる人もいます。
韓国人の暮らしの質は47位で、中国より低い。
スイス国際経営開発大学院(IMD)による2016年の「暮らしの質」指数調査で、韓国は10点満点で4.95点でした。調査対象61か国中47位です。
スイスが1位で9.83、アメリカは18位で8.26、日本は20位で8.11です。韓国の1人当たりの年間労働時間(2015年)は2113時間で、経済協力開発機構の35加盟諸国のうち、3番目に多いという状況です。2015年の失業率は3.6%となっています。韓国人の方の生の声があれば、その生活状況がわかるのですが、この情報からでも、大変そうだということは予想できます。
北朝鮮の核問題とアメリカの行動
北朝鮮が本当に核を持たなければ良いのですが、実際の所わかりません。
韓国は、北朝鮮と仲よくして、平和と安定を続けたいというスタンスです。アメリカにとって、北朝鮮の核は恐怖なので、それを何としても無くそうとしています。もし、アメリカが北朝鮮を空爆すれば、韓国のソウルが北朝鮮から報復攻撃を受け火の海になることは予想されます。韓国の安全は、アメリカ次第と言って良いでしょう。
日本も他国のことと見ている訳にはいきません。東京が攻撃される場合もあるわけです。アメリカの大学で、もし北朝鮮が韓国の首都ソウルと東京を核攻撃した場合、両都市で死者が最大210万人に上るだろうと推計しています。
北朝鮮は、本気でアメリカを怒らすことはできません。アメリカの軍事力が圧倒的に勝っているからです。ただ、トランプ大統領という人の行動は読めないため、北朝鮮も、平和を望むスタンスを見せています。もし、北朝鮮がこれ以上アメリカに挑発的行動をとれば、アメリカの軍事行動が進む可能性が出てきます。そのため、表向き北朝鮮は現在は挑発行動がおとなしくなっているように感じます。アメリカはこれまで、何度も北朝鮮が約束を守っていないので、北朝鮮の言葉をうのみにはせず、アメリカの持つ情報収集能力によって北を監視しています。
コメント