同じこの時代に、ある人は裕福な家庭に生まれ、ある人は、貧しい家庭に生まれる。
戦後間もない時代、庶民の多くは、経済的に余裕のある家は少なかったと思います。
そのような厳しい環境に育った人と今の時代のようにもっとゆとりのある時代に生まれた人のどちらが霊性を高められたかというと、あなたはどちらだと思いますか?
不便な時代の人の方がもしかして、霊性を高められたかもしれません。
今の時代は、贅沢な時代です。欲しいと思うとお金を出せば手に入るのです。
しかし、本当は、欲しいと思う物が手に入ることが幸せではありません。本当の幸せとは、霊性が高まることです。
例えばこんな例を考えてみます。
ある人は、貧しい環境にあり、欲しいものが簡単に手に入る状況にはありませんでした。
兄弟がいて、その兄弟のために、自分のしたいことを我慢して家族のために洗濯を手伝ったり料理を手伝ったりして毎日を過ごしています。朝は、自分で起きて、きちんと学校へも行きます。帰ってきたら外に洗濯物が干してあるので、両親が返ってくる前に洗濯物を寄せます。
一方ある子は、毎日ゲーム中心の生活です。親から、「~を手伝って」と、頼まれても、「今はゲームで忙しい」と、言って親の言葉に耳を貸しません。夜更かしをして、朝は自分で起きれず、授業が始まる前にぎりぎり到着する状況です。
このような場合、どちらの子の霊性が高まるでしょうか。今後、何年かのちに、後者も心を入れ替えてきちんとできるようになるかもしれませんが、問題はやはり「今」です。
今をきちんとできなければ、それは、今の自分を育てていることにはなりません。
霊性というのは、常に今どう生きるかです。
どれだけ、理屈を言っても、神の摂理には逆らえません。神の摂理はどのような人間にも平等に作用します。
悪い事をする人間には、悪い報いが、良いことをする人間には、良い報いが来るという摂理です。
努力するものには、その努力に対する結果がきます。
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