ゲームばかりしている高1生の息子が手伝いをするようになったわけ
朝まで9時間ほど、ゲームをしている息子でした。そして、朝6時過ぎになってね始める息子です。結局、クラブのバスケットの集合時刻に遅れてしまう。同級生のバスケ仲間からもいい加減にしろと思われている事でしょう。
高校に入れば、昼夜逆転の生活から脱却することを祈っていたのですが、ダメでした。
一度は、寝すぎたために集合時刻に遅れた息子を練習試合のある高校まで送ったことがありました。そんなダメ息子が今日で2日間お手伝いをしています。
今後どうなるかは分かりませんが、なぜ、お手伝いをして、しかも夜12時には寝るようになったのかについて、今回の話題とします。
①弟の存在が大きい。
私には、目の不自由な弟がいます。生まれつきの視覚障害をもっています。しかし、頭もよく、理性的な判断ができます。子どもと私とのやりとりで感情的になるとまともな話し合いができません。そこで、弟に電話をかけ、弟にも、理性的に話し合いに参加してもらうことがありました。(携帯で、ハンドフリーの状態にして会話しました。)
②知り合いのカウンセラーと相談しました。
私には、知り合いのカウンセラーがいます。この方に相談しました。当初、私の息子が新しいアイパッドを欲しがった時に私は否定的でした。それは、アイパッドを持っていることで、ゲーム三昧になっているのに、新しいアイパッドを購入すれば、もっとのめり込むのではないかと思ったからです。
息子が新しいアイパッドを欲しがった理由は、4年ほど前に購入したアイパッドは性能が低く、そのゲームをするときに、反応が遅いために相手に負けてしまうという理由でした。(実際、購入してからは、5段階で下から2番目のレベルだったのがトップレベルになったと話していました)
カウンセラーの先生は、ゲームを買う事について反対しませんでした。約束事を決めて買う事をアドバイスしてくれました。
正直、私は、それだけでは不安でした。約束事を決めても、約束を守らないかもしれないからです。事実、初めてアイパッドを購入したとき、約束事を決めていましたが、結局守らない状況となっていたからです。
しかし、私がこの相談を携帯電話でしていた時に、妻もその会話を聞いていたことは、良かったと思います。もし、妻がこのカウンセラーとのやり取りを聞いていなければ、頭から新しいアイパッドを買う事には賛成しなかったでしょう。専門家が話す言葉には重みがあるのです。
③契約書を作り、弟に証人になってもらい署名捺印をしてもらいました。
契約書に書かれた内容を必ず守らせるために、親子の約束事だけとするのではなく、弟にも証明人として署名捺印をしてもらいました。
親子だけだと、最後に契約内容が守られないこともあります。そこで、契約書に書かれた内容を必ず守らせるために弟に証明人になってもらいました。
契約書は、かなり考えて作りました。
アイパッドとその付属品を買うためにおよそ10万円がかかりました。この代金を息子にはお手伝いによって返済してもらうことにしました。○○県の最低賃金は、時給846円でした。私は850円の時給で返してもらうことにしました。1分あたりでお手伝いをしたときには、1分あたり14円としました。1時間お手伝いをすれば、850円です。その金額で計算すると、100時間と少しの時間のお手伝いをしないとそのアイパッドを買う事はできません。
息子のいう前借りには次のような条件をつけて貸すことにしました。
契約書の一部紹介します。
次の条件を元に貸主甲(○○)と借主乙(△△)は契約を結ぶ。
<借金の返済方法>
- 甲はアイパッドの購入金額代を貸す。乙は、アイパッド購入代金に利息を足した金額の合計を時給850円のお手伝いで全額を返済する。但し、1時間に満たないお手伝いの場合は、1分あたり、14円で計算して返済にあてる。利息は年利10%とする。最低毎日30分は、返済のためのお手伝いを行う。甲が乙にお手伝いの依頼をした時は、30分以内には、すぐにお手伝いの依頼に応じてお手伝いを始める。
<アイパッドや携帯電話を使用して良い時間>
以下の②の条件をつける理由は、高校生にとって、本務は学業であり、12時を過ぎて起きていることは、翌日の学校生活に支障をきたすことと、健康上よくないためである。罰則金を科すことで、自分を抑制することができるためである。
- アイパッドや携帯電話の使用は遅くとも夜中の0時までとする。夜中の0時を超えて使用した場合は、1分こえるごとに○○は△△に10円を支払う。例えば1時まで使用したら、600円を○○は△△に支払う。支払方法は、①と同様。また、アイパッドや携帯電話を使用する時間が長時間にならないよう心掛けること。
<宿題などの学習する時間>
- 学校の勉強は、ゲームを始める前に終えておく。違反した場合は、2時間程度勉強が終わるまでとりあげても文句を言わない。
<器物損壊を起こした場合>
- 家を壊した場合は、修理代を△△は○○に払う。現金で払えない場合は、①と同様の方法で修理代に満ちるまで支払う。(一般社会では、相手に損害を与えた場合は、損害賠償が生じるのと同様)
上記の約束は、完済後も守る。理由は、守らないと生活リズムがくずれ、高校生活に支障が起きるためである。
上記の条件に承諾し、賃借関係を結び、甲乙で一部ずつこの書面を持つ。
(甲)
(乙)
証明人
最初に作った契約書には、携帯電話の最新版を購入することに対しての条件がついていたのですが、息子が納得しないので、削除しました。
以上のような契約書を作って、息子の生活がきちんとするよう願いました。
私にとっての一番の願いは、毎日の生活がきちんとすることです。朝までゲームをしていて、遅刻するような生活をしないことが第一の願いです。
本当は、お金のことは親子の間でどうでも良いことなのですが、自分をきちんとしてほしいからと、利息や罰金まで設定しました。一般社会でお金を借りれば、かならず利息分も支払わなければならないので、あえて、社会勉強と利息も設定しました。夜更かしして、12時以降もゲームをしないようにと罰金のきまりを儲けました。この条件に応じるならアイパッドの購入を建て替えるとしたので、それに納得して署名を息子はしました。
「上記の約束は、完済後も守る。理由は、守らないと生活リズムがくずれ、高校生活に支障が起きるためである。」この、一文は、後からつけて、息子の了解を得ました。借金完済後に、朝までゲームをされては息子にとってよくないことなので、この一文をつけ、12時以降にゲームをしないよう書きました。
韓国では、ネットカフェでゲームをやりすぎて死亡した例が数例あるようです。そのため、0時すぎから朝までゲームをしないように国家レベルの取り組みがあるようです。青少年をゲーム障害から守るには、ある程度の規制が必要です。ネット依存による命の危険性について本当は国家レベルで考える問題なのです。
韓国並に、日本も取り組んでほしいです。
高校一年生の息子は、約束を守っている
今の所、息子は、契約書を守っています。
アイパッドと付属品の合計金額はおよそ10万円です。
借金をしたのですから、必ず支払い義務が発生します。社会なら、取り立てに容赦ありません。私は、これまで、息子に毎月の小遣いは与えてきませんでした。何かが欲しいと言えば、親の判断で、必要なら買い与えてきました。時には、我慢させることもありました。
弟の意見としては、月々いくらの小遣いを与え、その範囲内で賄う習慣をつける事も必要という考えでした。
欲しければ親におねだりするというやり方は、私の息子のようにゴリ押ししてでもおねだりするパターンとなります。
何かが欲しくて買いたければ、働いて買えばという理屈なのですが、息子の高校のクラブでは、アルバイトができないようです。土日に試合が入るためです。
そこで、お手伝いをアルバイトの最低時給846円というところを、850円として、手伝いをすることで支払わせることにしたのです。
息子と契約書をかわしました。必ず守らせるために、弟を証人として署名捺印までしました。親子なら甘えが出て契約内容を守らないことも踏まえ、弟に証人になってもらいました。
この契約によって、息子の生活が正しくなれば、息子にとっても良いことです。
後日談
ところが、12時すぎから勉強始めて2時過ぎに起きている状況があり、注意。翌日はクラブがある。そんなことをしていたら朝起きられない。
自分に都合のいい理由を言っていましたが、結局罰金払えばいいんだろうと開き直られ、注意することがストレスとなってゲームを始め朝までしていることに。
手ごわいです。
全ては、手伝いすぎてきた私の育て方が悪かった
自分のことは自分で解決するようにいろいろな面で育ててこなかった私の育て方が悪かったのではと思います。
特に生活習慣と関わって、朝自分の力だけで起きれるように小さい頃から習慣づけるべきでした。
朝自分だけで起きれるような生活リズムがつくように小さい頃から習慣づけるべきでした。
遅刻しないようにと、声をかけ起こすのですが、自分できちんと起きれるように夜早く寝るようにさせることを小さいうちからするべきでした。
それを今から言っても戻りません。今後は、たとえ、遅刻することがあっても自分で起きて学校に行くようにさせることにしました。
もちろん、遅刻が続いて不登校になっては困りますが。
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