「天使が本当にいるのかどうか」という疑問は、「神は本当に存在するのかどうか」「妖精は本当に存在するのかどうか」という疑問と同じレベルの世界です。
なぜなら、どの疑問も目で見る事ができないから、いると言われればそうなのかもと思えるという世界だからです。
キリスト教を信じている人の多くは天使が存在すると思っているかもしれません。
仏教を信じる人なら、天使とは別の言葉の弥勒菩薩とか、帝釈天とかそういう言葉の世界ではないでしょうか。
それでは、スピリッチュアリズムではどのようように天使をとらえているのでしょう。
スピリッチュアリズムでは、天使の実態は明らかにされていない。
天使は物質界において、空想上の存在です。しかし、もし、神の存在を認めるなら天使の存在も同様に存在するのです。
人間が物質界に誕生したときに、神の霊の一部を分霊として分け与えられ存在するという考えそのものも空想上の考えと言われそうですが、シルバーバーチからの霊界通信を信じれば、人間は神の分霊なのです。同様に、天使は、人間としては一度も生まれていないあの世の霊なのです。
しかも、人間が生まれる以前から存在していた存在なのです。
神の存在と天使の存在について考える
神の存在について以前、このサイトで書いています。
神はいつ生まれたかという疑問が私にはあります。同様に宇宙はいつから始まったのかという疑問もあります。
宇宙は、神が創った。その宇宙を創った神はいつ生まれたか。神が生まれる以前の世界はどういう世界だったのか。と、つきつめても、神の存在以前の世界はわからないのです。
「無」から「有」というものが生まれることの意味がわからない。
宇宙空間には、空気がありません。しかし、宇宙空間という空間があります。空気はありませんが、空間があります。それはものはないのですが、空間という「場」があるわけです。場が無いのであれば、月と地球との距離が無いわけですが、きちんと距離があるということは、その場があるということです。
いずれにせよ、光の速度で何億光年もかかるような宇宙空間があるということ自体が不思議です。
その宇宙が何もないところからある日、勝手にボンと表れたということも信じられません。ビッグバンという考え(ある一点から爆発して広がったという考え)そのものも、分かりません。広がったのなら、広がっていく前の空間というものが無く、そこは無の存在で、そこに空間が広がっていく。理解できません。
ところが、スピリッチャリズムによれば、あの世には神がいて、天使もいるのです。
天使は、人間として一度も生まれたことのない存在なのです。人間が生まれる以前から存在しているのです。その天使は人間同様、神が創造した存在なのです。
神がいつ天使を創造したのか分かりません。天使についての情報はほとんどないのです。
神の世界の本当の姿というのは、現代科学ではわかりません。
例えば、神様がいて、その神様に「いつうまれたのですか」と、聞いても神は何と答えられるのでしょう。「今から100000000000000000億年前に私は生まれたのだよ」と、仮に答えられたとしても、それなら、その生まれた以前はどうなっていたのですか、と、聞いても分かりません。
人間の考える時間というのは、どこまでいっても遡りますし、逆に、どこまでいっても未来があるのです。
天使の役割
神は何故に天使を創造されたか。
神の原初については分かりませんが、神が大事にされたことは何だろうと考えたときに、思いつくのは、まず摂理です。法則です。
例えば、地球は一年かかって太陽の周りを周り、24時間かけて公転します。
この仕組みが自由に変更され、適当に回ればいいとしたらどうでしょう。早く回ったり、遅く回ったりしたらどうなるでしょう。一定の速度で、決まった動きをしている地球の動きを見ていると、やはり法則通りに天体が動くようにしたのではないかと考えられます。
神は、天使を創造されたときに、天使に神が創った摂理通りに宇宙が動くように仕事を与えられたのではないかと考えられます。
天使と人間はどちらも神の分霊として誕生したけれども、天使は人間と違って一度も人間としては生まれていないと言われています。(唯一例外としてイエスキリストの存在があるのですが)
天使は実際には何をしているのか
①天使は、人間を支配・管理する。つまり、人間が神の定めた摂理通りに生きていれば、霊的成長を承認し、摂理から離れれば修正するように働きかけます。それが償いの法則となって現れます。
②天使は地球(宇宙?)の自然の秩序を維持管理する(?)
このことについては情報がないので空想の領域です。
③天使は神の愛を伝達する。
神から人間にダイレクトに愛が届けられるのかどうかは、私には分かりませんが、天使を中継して届けられるということが言われています。神の愛とは、何か。愛とは、他者を生かそうとする思いです。他者の幸せを願う心です。この思い(エネルギー、光)が届けられるということです。
天使と人間の共通点と違いとは
共通点はどちらも、神の分霊であり永遠の進化の道を辿るということ。
人間と同様に知・情・意の心を持っていること。
天使と人間の違い
一つ目は、天使は人間界に一度も生まれたことのない存在であるということです。
二つ目は、人間の心は物質的なことによる肉体本能の心の割合が大きいのに対して、天使は、純粋な霊的な心であるということ。
人間は肉体を有して生まれたため、肉体本能からくる心をどうしても有してしまいます。
これは、ある意味どうしようもない宿命ともいえます。肉体を有することで、本能的なものをどの人も必ず宿すことになります。それがなければ、人類は続かないからです。
食べなければ人間は死んでしまいます。性的欲求がなければ、子孫を残すことができません。
人間は、この肉体を有することで、心の中の葛藤と戦い、霊的成長を促すことになります。もまれ、苦しみと出会うことで、より鍛えられるのです。
神の意図は、人間が苦労することによって成長するように仕組まれたということでしょう。
天使は人間にどのように働きかけているか
天使の数は、人間の数を超えています。現在の地球人の数は、ウィキペディアによれば、
- 2015年 73億人
- 2011年 70億人
- 1998年 60億人
- 1987年 50億人
- 1974年 40億人
- 1961年 30億人
- 1927年 20億人
- 1802年 10億人
という、人口の変化があるようです。
天使は、一人ひとりの人間についています。そうなると、70億人以上の天使がいるということになります。
一人の人間に対して、常に一人の守護霊と一人の天使が配属されているようです。
守護霊は、同じ地球出身の先輩として、地上人を守護しますが、天使は、人間が摂理に一致した生活をするかどうかを管理しています。同時に、守護霊をも管理しています。
人間が利他愛の行動、霊主肉従の心で生活するなら、霊的成長するように働きかけ、利己的な行動ならば「苦しみ」が作動するように働きかけるということです。
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